Meet the chef
私Shinは高校卒業以来、ホテルマンを皮切りにサービス業一筋に従事してきた接客が大好きな人間です。
今から約10年前、滋賀のビストロでギャルソンとして勤務していた20代なかごろから漠然と、将来自分でお店を持ちたいと感じるようになりました。
もともと人を喜ばせることに関しての欲求は、誰よりも強くあったように思います。
料理人ではない私がお店を始めるとして、いったい自分の技量でなにがお客様に提供できるんだろう?とその時以来これまでずっと考えてきました。
そんなときに出会ったのが「アメリカンビッグバーガー」でした。
「アメリカンビッグバーガー」(以下:ABB)とは三重県にあるオートキャンプ場「伊勢志摩エバーグレイズ http://www.everglades.jp」が
宿泊者に対して、宿泊翌日行っている昼食イベントです。
私はアメリカンアウトドアリゾートとよばれるこのオートキャンプ場で,数年間働かせていただきました。
「ABB」は、多いときに1日約200名のお客様が食事をされる名物イベントとして今現在も実施されています。
イベントに参加されるお客様自身がパティをこね、セルフトッピングを行うのが特徴ですが、全てのイベントを通してこの「ABB」を食べられている
お客様の表情が一番良かったような気がしました。
アメリカはそんなに好きじゃなくても、ハンバーガーは好き・身近に感じるという人々がすごく多いことをあらためて感じたのです。
もちろんなによりも「おいしい」ということが支持される理由だったのでしょうが。
私自身、もともと幼少のころカナダ・トロントに住んでいたことと、実の兄が現在アメリカに居住していることも影響して自他ともに認める
「欧米かぶれ」の人間です。
このイベントから、ハンバーガーを通して自分らしさを伝えることができるんじゃないかなと感じ、ハンバーガーショップを始めてみたいと考えたのです。
それ以降、調べてみると日本国内でも「グルメバーガー」とよばれるカテゴリーのお店が東京を中心としてたくさん存在することを知りました。
1個¥1000以上もするハンバーガーに行列ができているのを初めて見たときは衝撃を受けました!
すぐ近くのチェーン店が\300そこそこで販売しているのにもかかわらずです。
ハンバーガーに限った話ではありませんが、今の時代お客様は貪欲に「自分の基準」にあった物を追いかけるんだなと強く感じました。
その後、地道なショップ回りや試作・ネット検索などを続け、素材やディスプレーについて自分なりに研究を行いました。
関西はまだまだ「グルメバーガー」が根付いていないように感じ、そして何よりも自分が育った神戸で名物バーガー、
名づけて「Shin's BURGER」を広めたい という欲求に強く駆られました。
単純に「ABB」の感覚をお店に持ち込むことはできないと感じています。
「ABB」はアウトドアという環境、手軽で、選択肢のない状況で、そして家族がいて…条件が揃った状況での食事だからこそのハンバーガーであったわけです。
自分なりの工夫は絶対に必要です。しかしながら、アウトドアの開放的な感覚やアメリカ嗜好こういった条件は自分の中で大切にしていることです。
限られた資金とかけれる人数のことを考え、自分の満足できるサービスをお客様には提供したいと思い、店舗の場所は繁華街を避けました。
それでも幸い周囲は神戸大学、ほか学校が多く存在し、外国人も多く移住しています。そのほか地域の住民方も含めオリジナルの
「Shin's BURGER」を多くの方に食べていただけたらと願うばかりです。
今まで培ってきた様々な経験を生かし、たんなる「ハンバーガー屋さん」ではないホスピタリティ溢れるショップづくりを目指し、
「明るく開放的なアメリカンダイナー」を創りあげたい。その思いをもって2008年 7月4日「Shin's BURGER」をオープンいたしました。